カンボジア鉄道北線の時刻表をプノンペン駅に行って聞いてきました
着々と開通の続くカンボジアの鉄道。昨年にはプノンペン〜シアヌークビルが営業活動を再開し、その乗車記録も増えてきました。
いよいよ本命の北線(プノンペン〜タイ国境のポイペト)の開通が待たれるところだったのですが、どうも半信半疑でした。本当にそんなことできるのか? と。
私自身も、2017年2月にバッタンバンで線路を見たのですが、線路は錆びて寸断され土地は他の用途に使われており、とても近日中に開通するというようなものには見えませんでした。
ところが、部分開通のニュースが漏れ聞こえる間に、先日ついに全線開通とのニュース。これは確かめなければならないと、プノンペンに行く用事があったので駅に行って話を聞いてきました。
(取材日:2018年7月16日)
プノンペン駅前。つい1年前は目の前がフェンスに覆われていて、都会の片隅の開発に取り残されたいかにも治安の悪そうなところという雰囲気だったのですが、それが取り除かれてすっかり町の表玄関という風貌になっています。
もともとの都市設計がこうなっていたのだとは思いますが、非常に象徴的な感じがしました。
駅に入って右側が北線の切符売り場になっています。
写真がピンぼけしていて申し訳ないですが、
LINE PHNOM PENH, PURSAT, BAT TAMBANG, SEEREYSOPHON, POIPET
と書いてあるのが読み取れるかと思います。
時刻表のようなものはなかったので、窓口の女性に直接ヒアリングしました。その彼女が書いてくれたのが下記のメモです。
- 7月18日、7月20日、7月22日、7月24日、7月26日に運行される。
- 7/27以降は不明なのか、紙のスペースで書いてないだけなのかは不明。
- プノンペン06:30発で、ポイペトまで16時間かかる。したがって22:30に到着することになる。
- 料金は無料。
- 上記「カンボジア経済」によると7月末までは無料だとか。
事情については上記「カンボジア経済」ブログに記載のとおりで、7月の総選挙のための実績づくりアピールで見切り発車という気はします。私がカンボジアを訪問した7/14-16の間でも与党による選挙活動は非常に活発で、とくに地方で熱心なようでした。分かりやすい実績であると思います。しかし、鉄道というのは線路よりも機関車よりも信号であり、信号なしの開通というのはちょっと信じられない気がします。自動車との衝突事故もすでに起きているという情報もあり、隔日運転(2編成ある?)も、16時間の走行時間も、額面通りに受け取っていいものかどうか怪しいと思います。
これを書いているのは2018/7/17ですが、明日朝出発するのか、それがポイペトに到着するのか。その次の列車は7/20 06:30に出発するのか、現段階ではなんとも言えないなあ、少なくとも自分なら、タイトな旅行日程にこれを組み込もうとは思わないな、というあたりです。
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