2018年テトカンボジアツーリング2 Snuol – Stueng Trang

2018年2月17日(土) スヌオル(カンボジア)〜ストゥン・チャン(カンボジア)

荒野を駆け抜けろ(朝食抜きで)

スヌオルを朝6時に出発。メコン川沿いのクラチエを目指し国道7号線を走る。
しかし、陰鬱な光景である。昨日に引き続き、荒野。朝もやが出ていて、肌寒い。国境地帯から離れたせいか多少は人が住んでいるので救われるが、国の幹線道路の道路沿いなのにこんなにも未開拓でいいのだろうかと思う。

そして何より腹が減った。
この区間のGoogle Mapを拡大してみても何も表示がないが、その通りで何もない。村というか人家が数件集まっているところはあるが良くて雑貨屋を開いているぐらいで飲食できる店がない。まるっきり商売っ気がない。

40km近く走ってPOUNという村まで来てようやく見つけた屋台で朝食。クーティウ。ベトナムのフーティウと同じ。写真にある茶色のトッピングは卓上にあった調味料で豆を発行させたもの。味噌と納豆の両方の味がした。これはベトナムのフーティウにはない。

カンボジア人とメガネ

熱帯のツーリングで大事なのは日焼け対策だ。
美白なんて生やさしい理由ではなく、低温やけどになる。
以前、半袖手袋なしで1日走り回ってえらいことになった。風があたるので体感温度が低いだけに、気がついたときには手遅れである。
だから今回は完全防御。長袖手袋で足元は靴。サングラスにマスク。そのサングラスもスポーツ用の湾曲したもので、視力補正はコンタクトレンズにする。このほうが眼球保護になる。

そしたらメガネを家に忘れてきてた。
昨日、コンタクトレンズを外してから気がついた。普通こんなもん忘れるか? というわけで今日はクラチエの街に出て眼鏡を作る。
「外国でメガネ?」なのだが、これそのものはホーチミン市と手順は変わらないので、慣れたものではある。

そうなのだけど、眼鏡屋がない。一応州都なのにバイクで街中走り回っても見つからない。ホーチミン市では伊勢屋稲荷にマッキン屋ってぐらいにどこにでもあるのに。 改めて見てみると、カンボジア人って眼鏡かけてないよな…
街ゆく人をじろじろ見てみるが、本当に少ない。 まさか、ポル・ポトのせい?

人に聞きまわってようやく見つけた。市場の前の通りにひっそりと佇んでいた。
このクラチエは日本の元宿場町によく似た構造をしている。この街の建物を昭和50年代風にしてシャッターを下ろして人を取り除けばだいたい同じ光景になる。そういう街では確かに眼鏡屋は昔の目抜き通りにある。

店の主人は英語をよく話す物静かな人だった。きれいな手で手際よく検査をして加工した。 名士、英語、眼鏡、技師のきれいな手。 40年前なら満貫だな。
なお、この眼鏡すごい調子いい。

カンボジアの移動手段の変遷について

ホーチミン市から一日がかりでクラチエまで来たわけなのでメコン川まで来たときは多少は感動したし、クラチエのリバーサイドの道路はよく整備されていて、「おー、メコン川だ」という気持ちにはなる。だけれども川は川であって、それほどいつまでも感慨にふけれるものでもない。2年前の旅行でも、この北のストゥン・トレンで同じこと感慨にふけって同じくすぐ飽きたので、クラチエはまあ、どうでもいいかなと。クラチエはカワイルカがいることで有名で、イルカウォッチングツアーも出ているが、そっちは興味ないのでパス。

とは言えそれで切って捨てては世界的大河のメコン川に対して申し訳ない。

昔はプノンペンからクラチエまでスピードボートが出ていたらしい。昔と言っても15年前の2000年代初頭ぐらい。道路が整備されていなかったのだろう。それが今もあったらぜひ乗ってみたいところであるが、ないので、川沿いをクラチエからメコン川沿いにコンポンチャムまで下ることにする。このメコン川ルートが今回の旅行の目的。

この道路が、クラチエからメコン川左岸を走る国道。だいたいこんな感じ。
この道路が、一部分旧道が残っていて(村をバイパスで迂回していた)、その旧道は下の写真の感じ。スピードボートが残っていた時代はこんなのだったのだろう。これで雨季はつらかろう。

 

舗装された道路を四輪車に追い立てられながら走ってもあまり面白くないので、Chhlongという町(どう読むのか分からない)から渡し船に乗って、メコン川右岸に渡ることにする。

Chhlongは道路沿いはただの田舎町だが、一本内側の道路に入ると遺跡になりかけている植民地時代の建築があった。

昔はメコン川の川港として栄えたのであろうこの町も、陸上交通が主になってしまうととくに必要のない街になってしまう。しかもプノンペン〜クラチエの主要道路は川沿いの道ではなくて、今朝通ってきた国道7号線である。

渡し船。渡し賃は2000リエル(0.5ドル)
雨季と乾季で水量が増減するのかと思うが、メコン川の水面は地道のスロープで10mぐらい降りたところにある。そうやってアプローチするとメコン川はクラチエで見たときとは違いはるかに威厳を持って感じられる。やはり川はこうでないといけない。

メコン川右岸

対岸。さあ、ダートの始まりです。

メコン川右岸の道路は、村落の中を突き抜けたり、バイパスで迂回したりしながら続いている。今は乾季なので未舗装路と言っても走って楽しいぐらいで済んでいる。牛と子供だらけ。左を見ればメコン川。幸せである。

ただ、朝から走り通しなので疲れた。
川を渡ったのは13時であるが、そこから走っても走っても牛と子供だらけである。ゲストハウスないかな、あったらもう今日はやめにしてしまいたいなと思っていたが、そんなものあるはずもない。

途中から舗装道路に変わって住民も増えたが、それでもゲストハウスはない。それどころか現役の牛車が出てきた。これには驚いた。

店がないことはないが雑貨屋だけ。午前と同じだ。これがベトナムなら食堂があって床屋があって服屋があってバイク修理屋があって・・・とカンボジアに来るたびにいつも思うことを思う。
「ベトナム人は商売っ気が強くてカンボジア人はおっとりしていて」というような説明をよく聞く。概ね当たっているのだろうけど、それだけとはいえない気がする。午前のスヌオル近辺の荒れ地を走っていたときは「利用可能な水資源の差か?」と思っていたが、水資源の豊かなメコン川沿いのここにいると、それだけともいえないような。地域のマネーサプライの量の違いだろうか。

4時間ほど走って、ようやくゲストハウスのある規模の街Stueng Trangに着いた。
結局メガネを作った以外は朝から走り詰めだった。のんびり旅行するはずだったのにままならないものだ。

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