渡船尽油地獄 第11回サイゴンバイク 67.3km

01/04/2018

Bến Đò Phước Lộc

2018年4月1日に市の南部をぐるっと時計回りに回りました。ほとんどが抜け道で構成されるこれはどの道路も混んでいるホーチミン市でついに見つけた魔法の抜け穴のようなものというのは言いすぎであるが、まあそれなりにイケてるという自信はある。

そんな大口をたたくのは1の部分にGoogle Mapにはない渡船を見つけたから。1の左上に「ビンフン」と書いている一帯はNguyen Van Linhの南に入ると外の地域に出ることができず孤立した半島のような状況にある。ここから外に出られたらいろいろ捗るのにと思いながらGoogle Mapを見ていると、Bến Đò Phước Lộcの文字を発見。Bến Đòというのは渡船のこと。ということはあるの? Google Mapには航路が書かれてないけどさ。でも状況的に考えてここにあっても全く不思議じゃないし。というかないほうがおかしいし。

Bến Đò Phước Lộc

行ってみたらありましたよ。賭けに勝った。うれしいね。

渡し賃は3000ドン。チケットを買うのではなく写真右にある川の上の小屋で現金渡し。たぶんこの渡船は私営なんじゃないかな。だから(情報ソースが公的な台帳だと思われる)Google Mapに載っていない、と。

船の上から南を見ると、遠くの方で大掛かりな架橋工事をやっています。これはホーチミン市の外環状道路の1Aのさらに外側にもう一つ環状道路を作ろうという計画があり、その一部分ということになります。ぼやけた画像しかなくて申し訳ないですが、下図の画面下の赤矢印の指示す部分が、上の写真の中央に小さく写っている作りかけの橋ということになります。

出典:国土交通省 http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/international/spw/general/vietnam/index.html

自転車に乗っているとちょうどこの道路を作ろうとしているあたりをぐるぐる回っていることになるので、あちこちでこの道路の作りかけを見ることになります。完成したら感慨深いだろうなあ。
でもこれが完成してしまうと、今私が自転車で走っている、エアポケットのようなだらしない郊外の姿は消え失せて、こんなとぼけた私営渡船なんかは見る影もなくなり、このあたりはコンドとショッピングセンターになって、この川沿いは親水遊歩道になってジョギングでもしているのだろうと思うと、私は寂しいです。

Bến Phà Long Hậu – Tân Kim

去りゆくものを惜しむのはあまり良いことではないのですが、私はどうもそういうところが感傷的でいけない。人格の基本が退嬰的なんです。
なので今回は渡船づくしで行こう。

地図のCにある渡船。Bến đòとBến phàの違いがよく分からないです。

Bến Phà Long Hậu – Tân Kim

渡船の乗り場ではこうやって干物や瓶詰めなどを売っている場合があります。全部ではないですが、4箇所に1箇所ぐらい。市場よりもひなびた感じがして、日本の直売所の雰囲気があります。ということは水産物とか地場物ってこと? それ大丈夫なの? という気持ちはしなくもない。いつも強烈に興味を惹かれるけど買う勇気はない感じ。どうかこれが何なのか分からない。

Bến Đò Phước Lộc

地図のAの場所の渡船。これもGoogle Mapに航路が載っていません。8区の島の端の、マニアック度では市内でも有数の市バス44系統の終点から実は外に抜けられるんです。そのための渡船。長大な一筆書き路線を終点まで乗った後に折り返すだなんて俺の美学が許さんという方々は多いと思いますが、そういった方々にとって福音のような渡船です。

(いやそんな奴いないだろう、という方は、こちらを読んで己の浅学非才を恥じてください。世界は広いのです。)

Bến Đò Phước Lộc

ここは路地の裏側がそのまま渡船につながっています。たくましいもんですな。地図に載っていないような私営渡船は見る影もなくなりって、なくならないかもしれない。どうもそれは安い感傷に過ぎない気がしてきた。だから感傷なんてのは役立たずで退嬰的などという心根は矯正するべきなんですけどね。まあでもそれもどうかというので、こうして誰にも顧みられない郊外をたらたら自転車で走っているのが良いんです。良いと思うようになってきた。

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