2018年テトカンボジアツーリング3 Stueng Trang – Ou Reang

2018年2月18日(日) ストゥン・チャン(カンボジア)〜オウ・レアン(カンボジア)

メコン、この悠久なる大河(あざとい)

Steung TrangのOD Guesthouseを朝6時に出発。コンポンチャムまでメコン川右岸のローカル道を走る。

メコン川に昇る朝日。いかにもな光景ではあるし写真で見ると興ざめだが、実際に見ると神々しいものである。

このあたりのメコン川は、川面からすぐに3mほどの崖になっている。河岸段丘の段丘面なのか、今は乾季で水面が下がっているからなのかはわからないが、河原や湿地といったものがなく、川と生活空間が水平的な距離がなくつながっている。強いてあげれば運河沿いに似ているが、あるようであまりない空間構成なので、なんだか不思議な、昔の東洋旅行記の中に出てくる銅版画の挿絵のような雰囲気がある。

村の中は牛だらけだ。護岸の意味もあるのだろうが竹が多く、しかもそれが日本の竹やぶと違って一株というのか一群というのか、100本ぐらいで固まっていて、その間に藁が積まれている。この藁は牛のご飯となる。
おとぎ話の中の村のようだ。

二等に乗っている人の顔つきは嫌いである

ずいぶん長いこと走っていたつもりだったが、実時間はそんなに経っていなくて朝8時にコンポンチャムに着いた。メコン川右岸ルートにどれ位時間がかかるか分からなかったので、クラチエからコンポンチャムまで2日かけるつもりで、この町には今晩泊まるつもりだった。しかし朝8時だ。余裕を持って日程を立てたらバッファを使わずに住んだということなので何も悪いことはないのだが、時間が余ってちょっと困る。

テト休みとはいえ日本と仕事をしている以上、2月のオフシーズンに1週間休むというのはやりにくい。「休むのはしたかないですがメールもたまに見てください」とまるで温情をかけるみたいな言い方をされる。ベトナムに住んでいるこちらから見ると日本は年間休日が多すぎて、年がら年中月曜日を祝日にして三連休にしている。やりにくくて仕方ない。身勝手なものだと思うが仕方ない。

なので、大都市コンポンチャムでちょっと良さそうなホテルに泊まって、いろいろ片付けてしまおうかと思っていた。そう思って、そういうホテルを探そうと、街中の小奇麗なカフェに入った。
コンポンチャムもサイゴンやプノンペンと同じく、インドシナ植民地時代にフランス人が住んでいたヴィラ地区があり、そこは今でも高級住宅地兼高級商業地である。

狙っていったのではなくて、たまたまそういう地区に入り込んで、何の気なしに入ったのだけど、客が金持ちのカンボジア人だらけだった。お金持ちが日曜日の朝食を食べに来るような店らしい。
このカンボジア人たちが、見事に品のない連中だった。男も女も顔からして醜い。態度もひどい。すっかりげんなりして、コンポンチャムに滞在することはやめた。

竹橋インシデント

写真はコンポンチャム市内の南にある観光名所のバンブーブリッジ。
観光名所とはいえ、向かいのペン島に渡る実用的な交通手段だというのが良い。地元の人も普通に使う。バイクで$1、徒歩で$0.5かかるが、たぶん観光客からだけ徴収するのだろう。

コンポンチャムにくるのは3度めで、そのたびにこの橋を渡っている。普通にいいものだと思うが、まあもういいかなと思っていたけど、今回は必然性があって渡る。このペン島というのはメコン川の中洲であるが、中洲伝いに対岸に渡らなければいけないのである。しょうがねえなあ、といそいそと渡る。

しかしこれ、歩いて渡ったときは「楽しいものだ」ぐらいしか思わなかったけど、バイクで渡るとかなりきつい。明るくて濡れてなくて酔ってなければこのぐらいは運転できてしかるべきなのだろうけど、かなり大変。ぶっちゃけ「渡し船でいいじゃん」と思う。そんなこと言ったら身も蓋もないんだけどさ。

極私的トップオブアジア、コー・ペン

渡った先のペン島は美しいところだった。
今まではバンブーブリッジが目的だったので、渡ったらすぐに折り返していたが、今回は島の中に入っていった。そしたら、なにかこう、桃源郷のようなところだった。

家々は生け垣にめぐらされており、川の中州なので車がなくて、人間の移動は子供は自転車で大人はバイクで、荷物は牛か馬。
牛車や馬車はさすがに珍しいにせよ、一つ一つは取り立てて珍しいものではないのだが、全体として美しいというか、ピースフルとしかいいようのないところだ。

バンブーブリッジからダラダラとした砂道をあがっていくと、1件だけ外国人向けの施設がある。そこの泊り客であろう白人の中年女性が自転車に乗って、風呂にでもつかっているような顔をして道を走っていた。その気持はよく分かる。多分私も同じような顔をしてバイクに乗っていたと思う。

カンボジアだけでなく、ベトナムやラオスやタイ、いや中国や日本も含めて、もしアジアで旅行にいくのに一番いいところはどこかって言われたら、私はこのペン島を推す。それぐらい良かった。

一人焼肉 in カンボジア

ペン島の南端から渡し船に乗ってメコン川左岸の本土に渡る。Kaoh Soutinという街らしい。あっという間に土壌が乾燥する。メコン川の沿岸であろうのに、水が足りている感じがしない。灌漑もされておらず天水農耕である。砂埃を蹴散らしながら、Google Mapにも載っていない道を南下する。
国道11号線と交差したところにあるOu Reangというとくになんでもない町に12時に到着。早めだけれど今日はここに泊まることにする。ざっと街中を流したところ、3件ほどゲストハウスがあったが、その中で一番立派なPhenh Chet Guesthouseに泊まることにする。1泊15ドル。

三日間走り詰めだったので疲れたのと、砂埃まみれなので服をちゃんと洗って干したい。仕事も多少は片付けたいし。

ひと仕事して昼寝して、起きたら夕方だったのでご飯を食べに行く。BBQ屋があった。

牛は地元産だろうな。脂がやたらにうまい。

前にベトナム人の友人が、牛とくに生に近い状態で食べるのはベトナム牛に限ると言っていた。アメリカやオーストラリアの牛なんて薬漬けで不幸せな環境でぶくぶく太らされて気持ち悪いもの食べさせられて…..と。

今日走ってきたルートも牛だらけだった。
彼らが幸せかどうかは推し量りようがないが、もし自分が牛に生まれ変わるなら、アメリカではなくてベトナムかカンボジアに生まれたいね。

というわけで、大変おいしゅうございました。

 

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