Bán hàng rong
先日、明るいうちからビアホイを飲んでたら通りかかった。
ベトナム語でBán hàng rongというらしい。直訳したら「流し売り」ぐらいの意味だから、言葉の範囲まではよく分からない。
おばちゃんが肩掛け式の画板みたいなので売っているのはよくみるが、ここまで大きいのは初めて見た。いくらホーチミンが平べったい街だとはいえ、これは大変だ。
たぶんこれは、親方から商品一式を借りて、一日歩きまわって売って、売上の何割かをもらうというものだと思う。資本は体一つだけという場合は、こうならざるをえない。その商売にあえて良し悪しは言わない。
でも、おばちゃんの肩掛け式荒物流し売りをみていると、せっかく担ぐのならもうちょっと売れそうなものを担げばいいのにと、いつも思う。
この商売の問題はマーケティングだ。仕入れリスクを分散した結果、商品の売れ筋分析が甘くなる。
ECではこういうのは「ドロップシッピング」になるが、あれの店の品揃えでまともなのを見たことがないのと同じだ。
あと数年もしないうちに、Bán hàng rongはラミネートしたQRコードをぶら下げることになるだろう。せっかく重たいものを汗かいてあるき回るのならば、願わくば、売れ筋分析とかできて、彼ら彼女らの所得が上がればと思う。