2017年1-2月カンボジア・タイ旅行6 プレアビヒア寺院とポル・ポトの墓

03/02/20172017年1-2月カンボジア・タイ旅行,Travel,アジア,カンボジア

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2017年2月3日(木)

(めずらしく)世界遺産プレアビヒア寺院

アンロンベンの街に移動し、めずらしくタクシー借り切りをして世界遺産のプレアビヒア寺院へ行く。今回の旅行では日程的に行けないかと思っていたけど、ここまで来たら多少奮発しても行っておきたい。半日で50ドルでした。

スマホで自分で撮ったとは思えない迫力。

聞きしに勝る良いところでした。観光客があまりいなくて、整備も大してされていない遺跡を抜けると、見渡す限りの絶景。これは行く価値があると思います。あんまり世界遺産とか観光地とかには惹かれない私ですが、でもこれは良い。

原野にそそり立つ崖のようなところにあります。

行くのだったらシェムリアップからツアーがいいでしょうね。行って帰って一日がかりだけどそれだけの価値はあるし、第一安い。カンボジア北部は交通の便が悪いので、何かにタクシー貸し切りになるのでけっこうな額になる。辺境の田舎町に特に行ってみたいというのでなければ、シェムリがいいでしょう。

ダークツーリズム ポル・ポトのお墓

でも、辺境の田舎町アンロンベンまでくると、それはそれで余録があって・・・ 観光地とかmust viewと言うには気がひけるけど、ポル・ポトのお墓があります。行ってきました。

ポル・ポトのお墓

その簡素な墓の写真は見たことがあって、山の中にでもあるのかと思ってたら、タイ国境ゲートから300mも離れていない、ただの民家の裏にあった。国境沿いの雑な街の外れの荒れ地みたいなところ。道路を挟んでカジノの向かい側だった。

左の建物はカジノ。右の青い看板に「ポルポト埋葬地はここ」と書いてある。看板の裏の土道を100mほどはいると墓がある。タイ国境から300mぐらいのところ。

カジノなんて彼が憎んでいた堕落した資本主義社会の象徴みたいなものだろうし、最後はタイ国境にへばりついた利権の親玉みたいな土匪に成り果てたとはいえ、ここまで露骨なのも・・・
これはかなり死者に鞭打っていると思うが、そもそも鞭打たれて当然ではある。さすがの私も、合掌する気になれなかった。

帰り道で運転手が、フン・センはベトナムの手先で、どこもかしこもベトナム人だらけだ、俺達カンボジア人はタイやマレーシアやシンガポールにいかざるを得ない、という。カンボジアのどこの道端にもあるカンボジア人民党の看板にthumbs-downをしてみせた。
じゃあポル・ポトが良かった? と聞くと、もちろんポル・ポトもだめだという。
でも、フン・センが亡くなったあと、そのお墓に誰か外人がわざわざ来るかと行ったら来ないと思う。悪名だけど、ポル・ポトの名は世界史に鳴り響いている。
あと20年もしたら、「ポル・ポトは自国民虐殺はしたかもしれないが、ベトナム人には凛とした態度を取り続けた愛国者であった」みたなことを言い出しかねないと思った。

そういえば、ゴー・ディン・ジェムのお墓ってあるのかね。そりゃあるだろうな。帰ったら、探して行ってみるかな。

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