2018年テトカンボジアツーリング4 Ou Reang – Romeas Haek

21/02/2018

2018年2月19日(月) オウ・レアン(カンボジア)〜ロミーズ・ハエック(カンボジア)

締まりのない後半戦の開始

9時にOu Reangの宿を出る。今までは6時の夜明けとともに出発だったが、寝坊するようになった。朝のうちに仕事があったというのもあるが、全体の行程を前倒しで消化しているので時間が余っているというのもある。しょうがないのだけどもったいない話だ。

気の抜けたツーリングをしていたら道を間違えた。右に曲がるべきところを真っすぐ行ってしまった。朝食を探しながら走っていたらこうなった。30分ぐらい走ってようやく食べ物を売っているところを見つけてから、スマホでGoogle Mapを見てみたら間違えていたことに気がついたという始末。

乾燥した大地

写真は8号線との交差点の4kmぐらい手前。砂まみれである。自転車に乗った子どもたちが通り過ぎていく。このあたりまで来るとベトナム国境も近い。直線距離で10kmぐらい向こうはタイニン省。ベトナムだったら30分走って食べ物を売っている店が見つからないはずがないし、飲み物にしてもハンモックの吊ってあるカフェがあると思う。そもそもタイニン省が乾燥した土地だという印象もない。

スバイリエン州縦断

8号線を越えるとスバイリエン州に入る。このあとスバイリエン州を縦断する。これがこの旅の後半の主目的。というのも、カンボジアのスバイリエン州というのはベトナムに食い込んだような形になっているのだが、比較してみると気候風土がぜんぜん違う。風土が違うのはともかく気候が違うというのは解せない。それで色々調べてみるのだが、ほとんど情報がない。どういうところなのか、実際にこの目で見てみたいというのがあった。

脇道にそれる。ジャングルを突き抜ける道だった。もはや周囲に車もバイクもなく、ダートを延々と一人で走る。とはいえ、換気なのでそれほど大変でもない。むしろ走りやすい。

バイクを止めてエンジンを切ってみると、ときどき鳥の鳴き声がするだけで、水の中のように静か。ジャングルの中にいるのだと思う。

ジャングル、ねえ。

この言葉を気楽に使うけど、実のところジャングルというのが何なのか、考えてみるとよくわからない。熱帯の密林というぐらいの意味だろうけど、熱帯のホーチミン市に住んでいるとは言え、普段の生活であんまり森の中って行かない。道路沿いに森林があっても通常はゴムのプランテーションだ。

そう思って脇道に入ってみる。落ち葉が多くて、視界も悪くなく、埼玉あたりの雑木林みたいに見える。所沢とか入間とかはこういう感じの平地の森が所々残っている。

植物を勉強しているひとからすればとんでもない感想なのだろうけど、学がないというのはこういうときに悲しいものである。情報のまるでない秘密のブラックボックスのようなスバイリエン州のさらに最奥部まで来て、抱く感想が「所沢みたい」である。

もうちょっとちゃんと観察しようと思って森のなかに踏み出して、ピタッと足が止まった。よく考えてみよう。あくまでここは埼玉ではなくてカンボジアだ。カンボジアではみだりに道路の外の誰も足を踏み入れていないところに入るべきではない。ここはベトナム国境から10km足らず。ベトナム戦争時代は北ベトナム軍やベトコンの聖域で、第3次インドシナ紛争ではクメール・ルージュがベトナムに越境攻撃を仕掛けてきた策源地で、カンボジア東部はそもそもからしてクメール・ルージュの発祥の地である。

じらい。

そろりとバックステップで道に戻って、そそくさとバイクでこの場所を離れた。

ロミーズ・ハエック(Romeas Haek)あるいは華麗なる検索結果

この日は、ロミーズ・ハエックのPeou Srey Mao Guesthouseに泊まる。15ドル。この街唯一のゲストハウス。クリーニング屋が併設で、アウン・サン・スー・チーさんに似たおばあさんが一人で切り盛りしていた。

食事に行こうと思ったら、この町には食堂とかレストランというべきものが一つもない。未舗装の十字路が砂だらけになっている町で、やたらに牛が多い。その十字路にかろうじて簡易食堂があるが、ビールはなさそうだ。

しょうがないので雑貨屋でビールと、よくわからない串焼き肉を買ってきて、ゲストハウスの庭で飲む。3本ぐらい飲んだところで蚊と蟻に噛まれて退散した。

ところで、「ロミーズ・ハエック」でGoogleを検索すると、検索結果が2件しか出てこない。その2件もなんの情報量もないページなので、この街の情報は日本語では存在していないといえる。英語でもほぼないみたいなものだ。
つまり、今書いているこの記事は、間違いなく本邦唯一のロミーズ・ハエックの情報源としてGoogle検索1位の栄誉に輝くことは間違いがあるまい。
今書いていて思うのだが、これは推測できたのだから、こんなビールの写真なんかではなくて、砂だらけの交差点と牛だらけの町の写真をもっと撮っておけばよかった。悔やまれる。

 

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