中央アジアでベトナムコーヒーを 1
読み飛ばしても大丈夫な冗長な経緯説明
ひょんなことから中央アジアのコーヒー事情について調べています。
情報のソースが不明なのですが、どこかで「中東ではコンピュータ・エンジニアが不足している」という話を聞きました。ベトナムの「特産品」といえるコンピュータ・エンジニアの売り先として日本ばかりに限定して考えることはないと思っていたので可能性を探っていた矢先です。実際に、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアはよくあります。韓国や他の東南アジア諸国はどうなんだろうとは思っていたのですが(シンガポールはかなりあるようです)、中東は盲点でした。例えば人口の多い国でイランはどうだ!
なんかすごい大変です。ここと取引したら今後アメリカに入国できなくなりそう。こちとらワードプレス程度のことを考えていたのだけど核関連施設だってブログは持つだろうし、「アメリカ製品をイランの核関連施設に売った」ってなったらえらいことになりそう。
イラク。シリア。ヨルダン。そもそも中東といって想像するのがそのあたりの国なのですが、どう検討していいかも分からない。
もうちょっと視野を広げてみると、中東の右上には中央アジア諸国がある。ここはどうだ?
トルクメニスタンとか石油や天然ガスで儲けているというし、白亜の首都の石はベトナムからも運んでいるという。
調べてみると中央アジアはおもしろい。乙嫁語りと世界史とアラビアンナイトが好きなのでイメージは湧きやすいのだが、どう考えてもそれはゲイシャ・ハラキリなみの理解しかないということなので、何かを調べるといちいち新しい発見の感動があるのが良い。
でも調べていくに連れて、ソフトウェア・エンジニアリングを提供するのは無理筋の話に思えてきた。ならばそこで終了なのだけど、このまま中央アジアへの興味関心を捨てるのがもったいなくなってきた。
うん、素早いピボットは大切だ。
なにもコンピュータ関係の仕事をしているからと言ってコンピュータ・エンジニアリングを売らなくてはいけない理由はないんじゃないか? コンピュータ屋がビジネスモデルに何の工夫もせずに受託人売りをしてきたから日本のコンピュータ業界は今のような惨状になった。そう、工夫しなくちゃ。
他のベトナムの特産品。
やっぱりコーヒー? ベトナムは世界第2位のコーヒー豆生産国です。
・・・うーん、何もかも違ったところまでピボットしてきてしまった。
日本にコンピュータ・エンジニアを売る。
↓
米欧豪にコンピュータ・エンジニアを売る。
↓
イランにコンピュータ・エンジニアを売る。
↓
中央アジアにコンピュータ・エンジニアを売る。
↓
中央アジアにコーヒー豆を売る。
一つ一つは筋が通っているんだけどね・・・ 合成の誤謬というやつか。違うか。
でも「日本人がベトナム経由でイランの核関連施設にアメリカ製品を売る」よりかはたぶん百倍ましだよ!
中央アジアのコーヒー事情
中央アジアではコーヒーを飲んでいるのか。どのように飲まれているのか。
西トルキスタンというぐらいだし、トルコと言えばトルコ・コーヒーで、ヨーロッパでコーヒーが広まったのは17世紀のオスマン・トルコのウィーン包囲がきっかけだという。いかにもコーヒーをよく飲んでいそうだ。都合の良いことに中央アジアに旅行したことのある友人がいるので、聞いてみた。
すると「コーヒーはメジャーではない。インスタントコーヒーしかない」という。
え?そうなの?
意外だったので検索して調べてみました。
中央アジア諸国の一つウズベキスタンの事情。
- 喫茶文化そのものはあるが、コーヒーよりもチャイが好まれる。
- ホテルでもインスタントコーヒーぐらいしかない。あまりおいしくない。
- 都心部にスタバっぽい西欧的なカフェは増えてきておりドリップコーヒーが増えてきているが、高級でおしゃれなものとして消費されている。
まとめるとこのような感じらしい。
そうか、チャイなのか。
これはカザフスタンでもキルギスでもおおむね同様のようです。
ただ、トルクメニスタンはちょっと事情が違う模様。
トルクメニスタンのコーヒーの話題というと、閉鎖的であることで有名な同国にいきなりスタバができて話題になったら実は偽物だったといういささか脱力系のニュース。
しかし、その他の旅行記などを丹念に探っていくと、コーヒーは飲んでなくはない模様。
タジキスタンの状況は不明。おそらくウズベキスタンやキルギスと同じチャイ優勢と思われます。
ロブスタ種であるベトナムコーヒー
さてここで問題は、ベトナムで栽培しているコーヒーのほとんどが「ロブスタ種」であるということ。
コーヒー豆というのは、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種の3つに分かれており、世界総生産量の70%超がアラビカ種になります。世界第一のコーヒー豆生産国はブラジルで、アラビカ種を栽培。日本をはじめ世界で飲まれているコーヒーのほとんどはアラビカ種に属します。
味の特徴はと言えば、アラビカ種が「香味良好」でロブスタ種は「酸味が弱く、苦味が強い」とあります。
今さらなんだけど、私はロブスタ種を使った「ベトナムコーヒー」があまり好きではない。
ベトナムコーヒーというとこういうもので、飲んだことのある方も多いのではないかと思うのですが、コンデンスミルクをいれて甘くドロッとした味にします。コンデンスミルクは入れない場合もありますが、砂糖は多めに入れる。アイスコーヒーとしてもよく飲みます。私コーヒーは好きなんですが、ホットのブラックが好きなんですよね・・・ ホットのブラックでベトナムコーヒー(ロブスタ種)を飲むと、酸味がないのであんまりおいしくない・・・
しかしこれはあくまで私の好みであって、チャイが好きならベトナムコーヒーもいけるんじゃないかな。私はお茶はストレートで飲みたいし、紅茶だったとしてもミルクも砂糖も限りなく少なめにしたい。チャイはこの真逆だから、いけても良いと思う。
スタバ的な都会のおしゃれなカフェのドリップコーヒーはともかく、中央アジアの「伝統的カフェ」というのは木陰のテーブルに男たちがだらだらと居座ってチェスなどしているものなのだという。それ全くベトナムの「伝統的カフェ」だ。こっちでも木陰のテーブルに男たちがだらだらと居座って将棋さしたりしている。チャイとベトナムコーヒーってコカコーラとペプシぐらいしか違わないとしか思えない。
かなりの我田引水・牽強付会だけど、うまくいったら面白そう。
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