卸売サイトでみる日本ブランドのききそうな分野2「健康・美容」編

ベトナムのオンライン卸売市場を見て、日本製品の売れそうな分野を探す記事の第2回目です。「日本」という言葉が含まれている商品名が多いのは、

1位 食品
2位 健康美容、ホーム・生活用品・雑貨
3位 ベビー・新生児
4位 家具・家電

ということでした。
今回は健康・美容を見ていこうと思います。

なお前回はこちら。

健康・美容カテゴリの分析

そもそもこのカテゴリは取扱件数がダントツです。1位の女性服に続けて第2位につけています。もともとオンラインショップというものに向いているというのはあるでしょう。その内訳はどうなっているのか。

スキンケアが第1位です。ベトナムにいると女性のスキンケアにかける情熱は体感でも分かりますが、それが数値になって現れているという感じです。大カテゴリの女性服と男性服の点数の違いから見ても、いったい誰が購買の中心なのかというのが如実に分かる数字になっています。

「そんなものはベトナムだけでなくどこでも同じさ」という男性諸氏(特に既婚者)のつぶやきが聞こえてきそうですが、日本と比べてみると、健康よりも美容に力をかけているように思います。

たぶんこれは、ベトナムの平均年齢31歳と日本の平均年齢46歳ということの違いでしょう。
とはいえベトナムもこれから高齢化が進んでいきます。「ベトナムは日本の◯年前だ」みたいな言い方は好きではないですが、ことこのことに関しては、日本が「先行」していて、ベトナムが「後を追っている」と言えそうです。

混沌とした「健康」市場

一貫性のある分類構成になっていなかったので、健康に関連すると思われる4サブカテゴリを並べてみました。
どのカテゴリでも、その下のサブカテゴリに分類されていない「その他」が多く、雑多で混沌とした状況が見て取れます。つまりブランドが確立していないということです。
思い出してみれば日本でも十数年前までは同じような状況であったと思います。健康分野というのは、呪術的な怪しい世界で、精力剤と同じようなものだと思われていて。つまりそれが社会全体が若かったということなのでしょうけど。そう考えると、DHCや再春館製薬のような「ブランド」になることができれば、潜在需要の多そうなこの社会では頭一つ抜けることができそうです。

では、どのカテゴリが攻めどころでしょうか?

「医療機器」はいっけん日本が得意そうに思いますが中国に勝てないでしょうね。栄養食品も漢方系ですので、ベトナムの現地企業に勝てないでしょう。

ここは、機能性食品もしくはスポーツ系サプリメントが狙い所に思えます。
ベトナム人は実によくスポーツをします。街中にはジムがたくさんありますし、公園では高齢者も運動しています。このあたりの健全さは、さすが社会主義という感じがします。
健康食品と言ったら燕の巣や冬虫夏草が連想される社会で、スポーツと健康というコンセプトを確立することができれば、かなり期待できるのではないでしょうか。

ベトナムでDHCと同じことをする

この件に関しては、JETROがすでに調査してくれています。
これによると、健康食品は保健省食品安全局の規制基準に適合しなければならないということで、Webで販売する場合もその明記が義務付けられています。しかしこのサイトにその表記があるようには見えないですね。
保健省食品安全局の規制を無視した「ヤミ商品」が出回り、それに価格面で対抗できないということになりそうにも思います。小口で少しだけ売ってみるみたいなやり方だと、おそらく個別の規制基準のコストも掛かり、かつヤミ商品にも勝てなくて、各個撃破されるというようになるでしょう。

これに対抗するには、大量露出によるブランドの確立と低価格路線です。パッケージ(ブランドイメージ)の統一も必要でしょう。
つまりこれは、DHCが日本でやったことですね。あれと同じことをすれば、健康食品業界におけるホンダやサロンパスやエースコック(ベトナムで寡占的な力を持つ日本のブランド)になれそうです。

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